テレビにでちゃった(^_-)

テレビ局取材ドキュメンタリー
 「ベルーガの活動テレビ放送への道のり・・・」

私が子育てに追われているある日の昼下がり突然一本の電話が鳴り響いた。受話器をとるとその電話の主はこういった。「私は某N局のYと申しますが、ベルーガのコーチの方ですか?」私はそうですがと答え用件を聞いた。

すると、ベルーガの活動の様子をテレビで紹介したいとおっしゃるではないか!私は心底おどろいたが声はなるべく平静をよそおい「いいですよ〜」と答えてみた。とりあえず取材の前に見学に来たいという。きっと放送するにあたいするか見極めにくるのだな・・・と思った。

そして、見学にきた日私は子供を夫に預けプールへ急いだ。心なしかハンドルさばきも軽やかだ。プールで初めてあったY氏はきれいなひとだった。

練習風景を見学し質問を2〜3私やクラブ員にして、「来週か再来週に取材をしたい」といって最後まで練習を見学して帰っていった。その後電話で取材にくる日が告げられ、そして取材の前の週の練習日クラブ員に来週取材が来ることを伝えた。皆とても嬉しそうで、それを見て私はますます嬉しくなった。

よーしかんばるぞー。しかし問題が一つ。今回のチームは欠席者が多いのだ。私も子育てにかまけて今回は休んでばかりではあったが、出場者の休みが多くてはいけない・・・。クラブ員には、なるべく休まないように伝えたが当日への不安が残った・・・。

そしてついにその日はやってきた、少し早めにプールへ向かったつもりだがテレビ局の人たちはもうきていた。クラブ員も大方そろっている。

しかし、事件発生!なんとチームの要?(この際そういうことにしておこう)であるR嬢が怪我のために参加不可能、フェスティバルも絶望的になってしまった。しかし、ここで嘆いていてもしかたがないのだ、私はR嬢をはずし変わりにE姉を投入することにした。R嬢には可愛そうだったがここで悪化をさせては元も子もないのだ、来年の活躍に期待をすることにした。

結局この日の欠席者は2名、まずまずの出席率であった。いつもより多い3コースから4コース分のプールを使わせてもらって時間一杯皆練習をした。カメラを意識しつつ・・・。

何名かがインタビューをされてあれよあれよと時間は過ぎ、演技の出来も練習するにしたがってよくなっていった。取材されるには絶好の出来であったと思われる。Y氏も「皆さんとっても良くあってますね」と感心しきりでプール監視のA氏も「いいっすねぇ〜」と評判は上々だ。

私もインタビューされたが緊張のあまり何を聞かれているのやら自分が何を言っているのやらさっぱり覚えていないありさまで後になって、あれも言えばよかったこれも言えばよかったと後悔のしっぱなしではあったが後の祭りである。

放送日当日Y氏から何度か内容の確認の電話があった。いよいよ今日なのだ!親兄弟・友人に連絡しまくった。私がテレビに映るかもしれないと。

時間が来てテレビの前に一家ですわる。だが言われた時間になっても水族館のイシダイ君が出てくるではないか!本当にやるのか?皆に言ったのに〜!不安になった、場面が変わってスポーツコーナーへそれをみてますます不安になった。だっていきなりイチローの様子が報道されているからだ。こんなすごい人の後には出てこないに違いない。私は皆に嘘を言ってしまったのか・・・とうろたえた。

だがしかーし!そうではなかった、その直後に始まったのだベルーガの放送が・・・びっくりした。思わずイチローと対等になった気がした(そんな訳がない)さすがテレビ局はプロだけあってとても上手くまとめられていた。私の顔も声もこわばっていた。今回苦汁をのむことになってしまったR嬢が思いのほかよく取り上げられていてよき思い出となったことであろう。

皆とてもいい顔をしていてきっとシンクロの楽しさがお茶の間に伝わったに違いないと確信を持った夜であった。

放送の後、Y氏から電話があった。「インタビュー使い切れなくて申し訳ない、フェスティバル頑張ってきてください」と、こうしてベルーガのテレビ放送は無事幕を閉じたのであった。   おしまい。